海賊版サイト「漫画村」を巡る訴訟の判決が言い渡された東京地裁中目黒庁舎=東京都目黒区で2022年10月6日、猪飼健史撮影
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 海賊版サイト「漫画村」(2018年4月に閉鎖)で作品を無断公開されたとして、出版大手3社が、著作権侵害で実刑が確定した元運営者の星野路実元受刑者(32)に総額約19億3000万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、元運営者に計約18億円の支払いを命じた。

 訴状によると、漫画村は16年2月ごろに開設され、月間最大で1億回に迫るアクセス数を記録した。原告側のKADOKAWA、集英社、小学館の3社が賠償請求の対象としたのは「ONE PIECE(ワンピース)」をはじめとする特に人気の17作品。17年6月~18年4月に推計されたサイトアクセス数と、17作品の単行本の販売価格を掛け合わせて損害額を算定した。

海賊版サイト「漫画村」に掲載された作品の単行本=東京都内で2022年7月28日、諸隈美紗稀撮影
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 出版社側はサイトの閲覧数に応じ、星野氏が広告収入を得ていたと主張。星野氏側はサイトを運営しておらず、システムの開発と管理に関与しただけだと反論していた。

 星野氏は著作権法違反などに問われ、福岡地裁で懲役3年、罰金1000万円、追徴金約6200万円の実刑判決(21年6月)を受け、確定。服役後に再審請求している。【井口慎太郎】

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