公的年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、昨年度の運用収益額が約45兆円で過去最大になったと発表しました。
GPIFによりますと、昨年度の収益額は45兆4153億円で、これまでで最も高かった2020年度の37兆8000億円を上回り、過去最大になりました。黒字は4年連続です。
収益率は22.67%で過去2番目に高い水準です。
市場運用を始めた2001年度以降の累積収益は153兆7976億円でした。
宮園雅敬理事長は「国内外共に株価が上昇したことや円安を背景に高い収益率を獲得できた。引き続き年金財政の安定に貢献したい」と話しました。
厚生労働省が今月3日に示した将来の公的年金の給付水準を5年ごとに試算する「財政検証」では、積立金の運用が好調であったことなどから、次の年金制度改正で国民年金の納付期間を5年間延長する案は撤回されました。
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