各地の川や、あるいは地下水から化学物質「PFAS」が検出され、健康被害の懸念があるとして問題になっています。今、一体何が起きているんでしょうか。

 3日、立憲民主党がPFASの健康被害に関し、東京・立川市でヒアリングを行いました。

立憲民主党 長妻政調会長
「もうリアルにですね、皆さん健康の関係で大変心配されておられるということで、色んな全国展開している問題ですので、政府の歩みは本当に遅すぎます」

 立川市を含む多摩地域では水道水に使われていた一部の井戸でPFASが検出されていて、参加者からは住民の健康調査や除染対策を求める声が上がりました。

 近年クローズアップされ、度々、健康被害が指摘されてきたPFAS。

 PFASとは有機フッ素化合物の総称で、4000種類以上あると言われています。

 熱に強く、水や油をはじく性質をしていて、フライパンや鍋のこびり付き防止加工、衣服などの防水加工、洗剤、泡消火剤、殺虫剤、半導体の製造など、生活用品から工業製品まで様々なものに使われているのですが、その一方で、PFASの一種には体内に蓄積された場合、発がん性や免疫低下など有害性が指摘されているのです。

 問題は全国に広がっています。

 岡山県では浄水場から国の基準値を大きく超えるPFASが検出され、町が住民の血液検査を公費で行うことを決めました。

 首都圏でも、千葉県柏市の河川などで基準値の36倍のPFASが検出されています。

 また、普天間基地周辺、横須賀基地など、アメリカ軍基地の排水からPFASが検出されました。

 この事態に政府も…。

伊藤環境大臣
「国交省との共同で、全国の水道事業者等に水質検査結果の報告を依頼した」

 都道府県や水道事業者に対し、PFASの検出状況を報告するよう求めました。

 その一方で、国の認識が甘すぎるとの声も。それが体内入れても安全だとする基準値。欧米の基準に比べて緩すぎるというのです。

Xへの投稿
「水道水はもう安心して飲めないの?」
「早く規制しないとアスベストみたいになる」

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