2日午前1時25分ごろ、北海道苫小牧市の苫小牧西港に入港しようとしていた旅客フェリー「シルバーブリーズ」(8901トン)から「港口付近で乗り上げた」と苫小牧海上保安署に通報があった。フェリーはその後に離礁し、乗員21人、乗客119人にけがはなく、油漏れなどもなかった。
同保安署によると、フェリーは消波ブロックに座礁しており、タグボートにえい航されて離岸。同日午前11時40分ごろ、自力で西港フェリーターミナルまで移動した。事故当時、現場付近の海域は曇りで、東の風2・0メートルだった。同保安署が原因を調べている。
同フェリーは1日午後5時半に青森県八戸市の八戸港を出港し、2日午前1時半に苫小牧西港に到着予定だった。運航会社の川崎近海汽船は2、3日の同フェリーの運休を決めた。
また、国土交通省運輸安全委員会は2日、調査官を派遣して事故を調査することを決めた。【平山公崇】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。