能登半島地震から半年。今も2000人以上が避難生活をし、珠洲市では一部で断水が続くなど、復旧の遅れが深刻な状態です。

■能登地震で深刻“復旧遅れ”

 マグニチュード7.6、最大震度7。あの日から半年が経ちました。

同級生を亡くした女性
「本当にあっという間。こんなに月日が経ってしまったなと。本当に毎日が必死だったなと思いますね」

 亡くなった人は輪島、珠洲、七尾、羽咋の4つの市、能登、穴水、志賀、3つの町で合わせて299人に上ります。そのうち70人が災害関連死です。

仮設住宅で暮らす女性
「色々あったわよね、半年の間にね」
「(Q.半年経って輪島の様子は変わった?)輪島の様子って、見た通り」

 半年前、輪島市の朝市周辺は大規模な炎に包まれました。一帯の建物がほとんど焼け落ちるなか、4階建てのビルは少しの外壁と骨組みだけが残されました。

 その姿は今なお、そのまま。半年前からわずかに変わったのは地面に積もる雪が今はもうないということです。

 根元から崩れ、横倒しになった7階建てのビルは解体はされず、やはり、そのままの状態で残されています。

 津波により大きな被害を受けた珠洲市の宝立町です。海岸沿いでは多くの家屋が倒壊しましたが、撤去作業はあまり進んでいません。

■「公費解体」完了はわずか4%

 被災地では、所有者に代わって自治体が全半壊した建物が取り壊す「公費解体」が始まっています。

輪島市本町商店街振興組合 高森健一理事長
「とにかく、ここを解体して更地にして、新しいものを作っていく形。少しでも、一日でも早く進むようお願いしたい」

 「公費解体」の申請があったのは2万800棟余り。対して、取り壊しが完了したのは911棟と、4%にとどまっています。

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