10年ぶり3度目の静岡公演となる劇団四季のミュージカル「キャッツ」(7月17日~9月23日)の開幕を控え、会場の静岡市民文化会館(葵区)で舞台製作の最終調整が行われた。まもなくキャストらによる舞台上での稽古(けいこ)が始まるという。【丹野恒一】
「キャッツ」は都会のゴミ捨て場を舞台に繰り広げられる猫たちの物語。舞台美術は、猫の目線で作られた3~5倍スケールの巨大なゴミのオブジェが、ステージ上だけでなく客席横の壁にまで配置される。各地で上演される際には、その土地ゆかりの「ご当地ゴミ」も用意され、静岡公演では、うなぎパイのパッケージや県内の小学生が登下校時に使う黄色い「横断バッグ」、日本平動物園の入場券など18種21点が飾られる。
6月26日は、1983年の「キャッツ」日本初演時から美術デザインを担当してきた舞台美術家の土屋茂昭さん(72)が会場で舞台美術を最終チェック。「ゴミのオブジェは単なる舞台セットではなく『思い出のかたまり』だ。リアルに製作されているので、昔の記憶をたどって懐かしい気持ちになってほしい」と語った。
静岡公演の問い合わせは劇団四季ナビダイヤル(0570・008・110)へ。
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