浪花の夏を彩る「七月大歌舞伎」(大阪松竹座、7月3~26日)を前に、出演者らをお披露目する「船乗り込み」が29日、大阪市中央区の道頓堀川などであった。
江戸時代の役者が水都・大阪での公演の際、川を下りながらファンにあいさつしたことに由来する恒例行事。人間国宝の片岡仁左衛門さんや、今回の公演が大阪での襲名披露となる初代中村萬壽(まんじゅ)さん、六代目中村時蔵さん、初舞台を踏む五代目中村梅枝さんらを乗せた船が東横堀川を出発し、道頓堀・戎橋に到着すると、集まったファンから屋号の「松嶋屋」「萬屋(よろずや)」などのかけ声が飛んだ。
下船後に大阪松竹座前で開かれた式典で、仁左衛門さんは、梅枝さんら幼い俳優が多く舞台に出ることに触れ、「彼らの印象に残るよう応援してあげてください」と呼びかけた。【関雄輔】
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