決算を粉飾して金融機関から不正に融資を受けたとして、医療機器製造・販売会社の「白井松器械」(大阪市中央区、民事再生手続き中)の元社長ら2人が逮捕された事件で、府警は26日、別の金融機関からも不正に融資をだまし取ったとして、2人を詐欺容疑で再逮捕した。
再逮捕されたのは、元社長の弘野俊彦(62)=大阪府豊中市、詐欺罪で起訴=と元専務の羽田同徳(68)=大阪府枚方市、同=の両被告。容疑は、2022年12月、大阪市中央区の金融機関に対して債務超過の経営状況を隠して虚偽の決算書を提出し、最大3億円の融資を受けられるようにした。23年2月にも同様の決算書を提出し、最大2億円の融資を受けられるようにしたとしている。
府警捜査2課によると、白井松器械はこの時期、計約30億円の短期借入金があった。しかし虚偽の決算書には、約7億2000万円と記載して経営に問題がないように見せかけていたという。金融機関側が今年6月に被害届を提出していた。【川地隆史】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。