富士山の火口付近で見つかった3人について、死亡していたことが新たに分かりました。
■富士山の火口付近で3人死亡
富士山の山頂にある火口付近。静岡県警察本部によりますと、26日に登山客とみられる3人の遺体が見つかりました。
場所は静岡県側。3人は火口の内側で発見されたとみられます。
一体、何があったのでしょうか。
■ガス?低体温症?専門家は
警察によりますと、発見の経緯はこうです。
21日夜、東京・日野市に住む50代の会社員が富士登山に行くと家族に告げ、家を出ました。
ところがその後、連絡が取れなくなったため、警察の山岳遭難救助隊が23日から捜索にあたっていました。そして26日、登山者が遭難に備えて携帯する発信器を感知。3人が倒れているのが見つかったのです。
ただ、この3人は警察によりますと、同じ場所で見つかったのではありません。警察は3人は行動をともにしていたわけではないと見ています。
では、この3人に何が起きたと考えられるのでしょうか。
上級登山インストラクター 栗山祐哉さん
「一番は低体温症とかじゃないですか。寒い状況だと2時間や3時間で死んでしまうことも。バラバラの場所で亡くなっていたとしたら、低体温症の可能性が一番高いのでは」
富士山頂の21日からの最低気温はマイナス1.2℃から4.9℃の間を推移しています。
上級登山インストラクター 栗山祐哉さん
「気象状況や気温によっては滑落のリスクも考えられる。今の時期だと日中の気温はプラス気温で雪は溶ける。夜間が氷点下になれば日中、溶けたシャーベット状のものがカチカチの氷のようになることも考えられる」
「(Q.ガスの危険性は富士山登山で考慮するか?)通常、釜も深いので、富士山の火口付近でガスによる影響は考えなくていい」
それぞれ性別は分かっておらず、このなかに日野市の会社員が含まれているのかも不明です。
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