中国産ワカメを徳島県鳴門産と偽って販売したとして、不正競争防止法違反(誤認惹起表示)と食品表示法違反(原産地虚偽表示)の罪に問われた卸売業者元代表、福田英貴被告(51)に徳島地裁(細包寛敏裁判官)は17日、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。

細包裁判官は判決理由で、「ブランド食品に対する消費者の安心、信頼を損ない、鳴門わかめのブランド価値を悪用する悪質なもの」と指摘した。一方、販売先に損害賠償金を支払ったことなどから、執行猶予付きとした。

判決などによると、被告は令和4年2月、中国産ワカメを梱包(こんぽう)した段ボール箱に「鳴門産」と記載されたシールを貼ったり、ワカメ1箱約15キロを卸売業者に1万1340円で出荷したりした。販売価格は仕入れ値の2倍以上だった。

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