袴田巌さんの姉ひで子さん(中央)と弁護団ら

昭和41年、静岡県でみそ製造会社の専務ら一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審で、専務の遺族が意見陳述を申し出たことが17日、関係者への取材で分かった。結審が予定される5月22日の第15回公判で、検察側の論告・求刑を前に袴田さんへの処罰感情などを伝えるとみられる。

関係者によると、遺族は口頭での陳述ではなく、書面の提出を望んでいる。第15回公判では、弁護団の最終弁論のほか、袴田さんの姉、ひで子さん(91)の意見陳述も予定されている。

4月17日の第13回公判と同24日の第14回公判では、犯行着衣とされた「5点の衣類」に付着した血痕のDNA型鑑定についての審理を実施。昨年10月から始まった再審公判の審理は大詰めを迎える。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。