横浜市は21日、国際基準のメインプールを廃止し、スポーツフロア化する横浜国際プール(都筑区)の再整備案について、市民らから意見を募ると発表した。募集期間は24日~7月31日。意見も踏まえて秋ごろに具体案を示し、年度内に計画を確定させたい考えだ。
再整備案を巡っては、日本水泳連盟などが猛反発。「公認大会が開けなくなる可能性がある」として、メインプールの継続を要望している。今回の意見募集について、県水泳連盟などは「承服できるものではない」と、改めて抗議を表明した。
再整備案は、現在は床が可動式のメインアリーナを通年のスポーツフロアにすることが中心。夏季使用のメインプールは廃止するとしている。市によると、メインプール廃止で年間2億円以上の維持管理費が削減できる一方、老朽化が進む可動式の床を継続し再整備すると、費用は約20億円かかるとしている。
意見はファクス、電子メールなどで受け付ける。再整備計画案の全体版や概要版は市ホームページで公開中。市役所3階の市民情報センターなどでは紙の概要版が見られる。
横浜国際プールは1998年開業。築25年以上が経過し、設備の老朽化で大規模な更新が必要という。再整備案には、観客席増や大型映像装置の更新なども盛り込まれている。【岡正勝】
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