■師匠語る「不思議なくらい将棋に夢中」

伊藤匠叡王
「タイトルというものは子どものころから夢に見てきたものなので、とてもうれしく思います」

メ〜テレ 小松崎花菜アナウンサー
「5歳で将棋に出会った伊藤少年、その直後にはこの三軒茶屋将棋倶楽部に通うようになりました」

 そこで出会ったのが師匠の宮田利男八段でした。プロ棋士の指導の下、伊藤叡王はめきめきとその力を身に付けていったのです。

メ〜テレ 小松崎花菜アナウンサー
「ここが伊藤叡王の原点、先生が一人ひとりと向き合って指導しています」

 入門当初から伊藤少年は他の同年代の子どもたちとは違っていたと師匠の宮田八段は言います。

宮田利男八段
「騒がないんですよ。なんでこの幼稚園の子はわいわい騒がないんだろうって思うぐらい不思議なくらい将棋に夢中になっているんですよ」

 伊藤少年は道場が騒がしくなっても、気にすることなく一人、部屋の隅で将棋盤に向かっていたといいます。

宮田利男八段
「ここに来た時からもうお今でもずっと変わらないって言うことは将棋が好きなんですね、それだけは確かです。才能イコール好きだってことだと思うんですね」

 小学校に入ってからは100手を越えるプロ棋士の対局の棋譜をすべて記憶してしまうほど将棋に夢中になっていました。

 3年生の時には全国大会で藤井七冠を倒し、その時、藤井七冠が大泣きしたことから「藤井を泣かせた男」として知られることになります。

 その藤井七冠が中学生でプロ棋士として頭角を現すと、伊藤叡王は入ったばかりの高校を1カ月で退学、退路を断って将棋に人生をささげる覚悟を決めました。

宮田利男八段
「やっぱり藤井さんともっともっと切磋琢磨(せっさたくま)してやってほしいですね、勝っても負けても、もう2人で争ってほしいですね」

 宮田八段は叡王のタイトルを手に入れた弟子の為に自分の大師匠が愛用していた100年前の将棋盤を祝いの品として用意、渡すのを楽しみにしていると言います。

(2024年6月23日「サンデーLIVE!!」)

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