■各地で例年より遅い梅雨入り

西日本を中心に、広い範囲で大雨となった日本列島。

報告・讃岐友子記者
「雨が強まってきた山口市内です。地面には大粒の雨が打ち付けています」

気象庁は22日、中国地方と北陸地方の梅雨入りを発表しました。中国地方は平年より16日、北陸地方は11日遅い梅雨入りです。

1時間に31ミリと、今年1番の激しい雨が降った山口市。屋根を触ると、落下してくる大量の雨水。降り続く雨でテントが壊れないよう対応に追われていました。

撮影者
「時間がたったらまた溜まるっていう感じできりがなかった。10分でも雨水取り除かないと大変なことになる」

サタデーステーションが向かったのは、広島県。

報告・仁科健吾アナウンサー
「午前11時の広島市です、先ほどから雨が強まってきました」

東京からの観光客「(今日の雨が)思ったよりすごくて」
(Q用意していたのは折り畳み傘だった?)
東京からの観光客「(ともだちは)いまそこで買っていました」

広島市の平和記念公園にも、カラフルな傘が並び、雨宿りをする外国人観光客らの姿も。21日に、1年のうち昼間の長さが最も長い夏至になったばかりですが。

報告・仁科健吾アナウンサー
「雨が強まってきまして、走っている車を見てみますと、ヘッドライトをつけている車もあります」

午後1時頃にも関わらず、雨で視界も悪いためか、多くの車がヘッドライトをつけています。

本格的な梅雨を不安な気持ちで迎える人がいます。育てたアジサイなどの花々を、無料で公開している末岡さん。

山野草すえおか代表 末岡浩三さん
「私たちも山の湧き水を使って植物に水をやっている。(雨は)とても大事なんですけど」

一方で、2018年に発生した西日本豪雨で、こちらの園でも敷地の半分が土砂や流木で埋まるなどの被害がでました。6年ぶりにようやく再開したばかりですが、これから降る雨に警戒を強めています。

山野草すえおか代表 末岡浩三さん
「心配ですよね」

■警報級大雨の恐れ 特に警戒が必要なエリアは

すでに梅雨入りしている九州地方でも、梅雨前線の影響で朝から雨が強まりました。宮崎県では住宅地に雷が響きます。日南市など、県内の一部には大雨警報も出されました。1時間に58ミリと今年一番の非常に激しい雨が降った都城市では、濁った水で冠水した道路を車が行き交い、波のように水が押し寄せます。

撮影者
「バケツの水をひっくり返したような雨。うち不動産業者なんですけど、いろんな物件から電話かかってきて『雨漏りしています』って電話がすごかった」

久能木百香 気象予報士
「低気圧が日本海を進んで来るため、日曜から月曜にかけて西日本・東日本の広い範囲で警報級の大雨となる恐れがあります。特に九州や中国、北陸など日本海側を中心に警戒が必要です。地震の揺れが大きかった能登半島も23日朝は大雨となる恐れがあり、土砂災害の危険度が急激に高まる恐れがあります」

各地に大雨をもたらした雨雲は、このあとさらに東へ広がり、23日夕方までに多いところで九州・東海で200ミリ、近畿で180ミリ、北陸・中国地方で150ミリなどと予想されています。

▶テレ朝天気

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