余命わずかな女性を装って「遺産を寄付したい」と嘘を言い、男性から金をだまし取ったなどとして国際ロマンス詐欺グループの指示役の男が逮捕されました。

 ナイジェリア国籍のオージー・フランシス・アフィポ容疑者(61)は2021年、仲間と共謀して海外で入院している余命わずかな日本人女性のふりをして60代男性から600万円ほどをだまし取ったなどの疑いが持たれています。

 警視庁によりますと、オージー容疑者は指示役とみられ、男性に「13億円の遺産の一部を寄付したい」などと嘘のメッセージを送り、口座の開設費用などの名目で金を振り込ませていました。

 実行役とみられる指定暴力団組員の男4人は詐欺などの疑いでおととし、逮捕・起訴されています。

 警視庁はこのグループによる被害額が3億円以上に上るとみて調べています。

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