神奈川県警は21日、横浜市の20代男性を不同意わいせつ容疑で誤認逮捕したと発表した。容疑者の足取りを特定する際に、立ち寄り先に記録されていた利用データを誤って判断したのが原因だという。男性は逮捕の約9時間半後に釈放され、県警は男性に謝罪した。
県警刑事総務課によると、2023年10月下旬の深夜、横浜市戸塚区内で、通行中の女性が何者かに抱きつかれ、体を触られたとする事件が発生。不同意わいせつ事件として捜査していた。
県警は容疑者が犯行前後に立ち寄った場所に残っていたデータや、周囲の防犯カメラ映像から今月19日午前9時14分、男性を戸塚署で逮捕した。しかし、男性は「記憶にない」と容疑を否認。データや映像を改めて確認したところ、データの取得時間を間違えていたことが判明した。
県警は男性を同日午後6時41分に釈放した。向井洋刑事総務課長は「誠に遺憾であり、男性とご家族におわび申し上げる。再発防止に努める」とコメントした。県警は5月にも、40代の男性会社員を覚醒剤取締法違反(所持)容疑で誤認逮捕したと発表している。【横見知佳】
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