17日に続いて再び、鹿児島県や宮崎県に20日夜〜21日午前にかけて線状降水帯の予測が出されました。さらに九州北部でもこの後、非常に活発な雨雲が予想されています。大雨への警戒が高まっています。


■九州で土砂災害の恐れ

鹿児島市では今月1番の激しい雨を記録しました。

男性
「普段の雨よりだいぶ大きい音。ちょっと怖いなと。裏が山になっているので、崩れないか心配」

指宿市でも徐々に雨脚が強まり、あっという間に視界は真っ白に。午後9時半現在、鹿児島市や枕崎市などで避難指示が出されています。

やっかいなのは、暗くなってからも九州全域で激しい雨となる恐れがあること。梅雨前線の活動が活発です。特に鹿児島や宮崎では20日夜〜21日午前にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。

鹿児島と宮崎では、17日〜18日にかけても線状降水帯の予測情報が発表されました。しかし、実際には発生せず、大きな被害も出ていません。ただ、今回は…。

鹿児島地方気象台 土屋春彦氏
「今回は前回よりもポテンシャル的には高いとみている。大雨に対する事前の心構えを一段と高めていただきたい」

■“梅雨入り前”に真夏並み暑さ

一足早く、夏本番を迎えた沖縄では珍しい記録が。沖縄で梅雨が明けたのに、中国地方や近畿、東海はまだ梅雨入りもしていません。これは57年ぶりの出来事だといいます。

20日に一番の暑さとなったのは新潟市。海水浴場はあと10日で海開きです。

海の家関係者
「進捗状況はギリギリ。間に合うか間に合わないかってところ。良い天気でたくさんの方が来てもらえれば」

関東甲信でも「もう梅雨が来ないのでは」と思わせるほどの真夏の暑さに。このままの予報だと観測史上、最も遅い梅雨入りとなりそうです。

■野菜が“巨大化”暑さ影響か

この暑さで野菜の形にも異変が。驚くべきはその大きさです。

カラフル野菜の小山農園 小山三佐男さん
「こちらがサニーレタス。僕の身長の半分以上あります。1メートル以上になっている」

暑さの影響で急激に茎が伸び始めたといいます。ここまで大きくなると、そのお味は…。

寺崎比呂美ディレクター
「あ、苦いというか、えぐみが強いですね」

カラフル野菜の小山農園 小山三佐男さん
「(Q.もう出荷はしない)できないですね」

影響は他にも…。

カラフル野菜の小山農園 小山三佐男さん
「暑くなると夜も地温が下がらないので、夜も成長しちゃう。そうすると、こういう状態になっちゃう」

カブも倍以上の大きさに。規格外で売り物になりません。

カラフル野菜の小山農園 小山三佐男さん
「ちょっともう読めない。いつ植えてどれだけとれるか。やり方を変えていかなきゃだめですね。予想できないというか、作って失敗するのだったら、暑さに耐えられる野菜を増やしていこうかと」

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