沖縄県東村高江の米軍北部訓練場近くの県道70号で、小銃を携帯した米兵約40人が目撃されていたことが分かった。弾倉を装着した小銃を持った米兵も。銃を携帯した米兵は同じ場所で昨年2月にも目撃され、當山全伸村長は「国は状況を把握しているのか」と苦言を呈した。

 チョウ類研究者の宮城秋乃さんが14日午後7時半ごろ、訓練場のN1ゲート内で小銃を持って武装した米兵が待機している姿を目撃した。10分ほどして3台の大型トラックが県道70号に停車。その直後に米兵が外に出て10分ほどで車両に乗り込んだ。弾倉を装着した小銃を携帯したり、片手で小銃を持ったりしている米兵もいた。「県警もその場にいたが取り締まらなかった。米軍のやりたい放題にさせることは主権の放棄につながる」と批判した。

 また、「ヘリパッドいらない住民の会」の梅澤安巳さんはこの日の午後1時から2時に、メーンゲートから出てきて県道でUターンに時間がかかっている大型車両の車列を目撃。一時は上下線をふさぎ、一般の車両が通行できなくなっていたという。

 梅澤さんは「車両が民間の塀にぶつかる事故が複数回起きており、生活道路なのに負担が過剰になっている」と話した。

 沖縄防衛局は「県道で待機していた車両に乗車するために海兵隊員が北部訓練場から出てきたものと承知している。米軍の運用に当たっては公共の安全に妥当な配慮を払うことが当然であり、従前より米側に対し、周辺住民の生活環境に与える影響を最小限にとどめるよう申し入れている」とコメントした。

(社会部・塩入雄一郎、北部報道部・比嘉海人)

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