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 名古屋芸術大学で新学長からセクハラを受けたと学生が訴えている問題で、セクハラを認定できなかったとする大学側の調査結果に学生らが抗議しました。

■セクハラ被害6人も…大学「ハラスメント認定できない」

女子学生を覗き込む男性 この記事の写真 床に座り込み、至近距離で”見つめる”

 ミュージカルの練習をしている女子学生を覗き込むように見ている男性。やがて床に座り込み、至近距離でじっと見つめ続けます。

元TBS社員、名古屋芸術大学新学長の來住尚彦氏

 この男性は元TBSの社員で、今月1日から名古屋芸術大学の学長に就任した來住尚彦氏です。

 6人の女子学生がこのレッスンの後、來住学長からセクハラ被害を受けたと訴えています。

來住学長からセクハラ被害を受けたと訴える学生 被害を受けたと訴える学生
「君はビジュアルが良いからと髪の毛を触られたり、頭をなでられたり、息のかかる距離感で顔がかわいいと何度も言われて肩を抱き寄せられたりしました」 練習の見学後、女子学生を個別に呼び出す

 学生らによると、去年8月、当時は非常勤講師だった來住氏が練習の見学に訪れ、その後、女子学生を個別に呼び出したといいます。

名古屋芸術大学

 大学側は、今年2月に調査委員会を設置。被害を訴える学生や來住氏にヒアリングを行い、先月28日にホームページ上で見解を公表しました。

名古屋芸術大学のホームページから 名古屋芸術大学のホームページから
「処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない」

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■弁護士「対応するという前提になっていない」

■弁護士「対応するという前提になっていない」

新学長就任翌日、学生有志が抗議声明

 しかし、調査結果の詳細やセクハラ認定をしなかった理由の説明がないことなどから、來住学長就任の翌日、学生らは会見を開き抗議声明を出すという事態に。文部科学省も大学に事実確認を行っているとしたうえで、注視する姿勢を見せていました。

文科省も注視 文科省・大学教育・入試課
「被害学生や社会に対して、大学として説明責任を果たしてもらいたい」

 16日、学生側は改めてセクハラ被害を訴える会見を開きました。

学生は改めて会見 被害を受けたと訴える学生
「稽古の前に自分がいかに芸能界でつながりがあってすごいのか、来年度学長になってどれほど権力があるのかという話をされた後だったから、嫌だったけど嫌だとは言えませんでした」

 学生側の会見では、大学側が調査報告書の開示を拒否したことを明らかにしたうえで、学生らは大学側に調査結果の開示と、第三者委員会による再調査を求める文書を16日に送付したということです。

田巻紘子弁護士 田巻紘子弁護士
「資料も開示しません。説明しますとかそういうことも申し出ありません。短いという以上に内容が学生さん方に対してきちんと対応するという前提になっていない」
「大学と学校法人の対応に被害当事者の学生さん方が非常に傷ついています。二次被害といわれるものになっていると思っています」

 大学側は番組の取材に対し、こうコメントしています。

大学は… 名古屋芸術大学
「学生のケアも含めて今後の対応を検討していく」

(「グッド!モーニング」2024年4月17日放送分より)

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