写真はイメージ=ゲッティ

 神奈川県警の直江利克本部長は19日の県議会本会議で、開発中のモバイルアプリで痴漢の被害者が周囲に助けを求める画面から、そのまま110番ができる機能を導入することを明らかにした。「デジタルツールを活用し、県民の皆様の身近な安全・安心を支える対策を推進していく」と述べた。

 亀井貴嗣県議(公明)の代表質問に答弁した。

 県警によると、モバイルアプリの整備費として今年度予算に1579万円を計上している。この中では不審者情報を地図上で確認したり、遺失物の届け出をしたりする機能を設ける。

 痴漢対策としては、電車内などで声を出しにくい被害者が「助けてください」などアプリ画面で周囲に知らせ、さらにそのまま画面上のボタンを押すだけで110番につながる機能を導入する予定。また周囲の人が痴漢被害に遭っているかアプリの画面を見せて確認する機能も持たせるという。【蓬田正志】

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