箱根の山を登る箱根登山電車の沿線では色とりどりのアジサイが色づき始めました。

 薄い紫や淡いブルーのアジサイが雨の中で、色鮮やかさを増しているようです。

 箱根登山電車では、ふもとの箱根湯本駅から終点の強羅駅までおよそ450メートルの標高差がある沿線に7000株ものアジサイが植えられています。

 昭和40年代に梅雨の時期の観光客の目を楽しませようと、駅員や乗務員によって植えられ、手入れされてきました。

 アジサイのすぐそばを走り抜ける電車の窓からの眺めはこの時期だけのもので、「あじさい電車」の愛称で親しまれています。

 標高差により咲き始める時期に差があり、見頃の場所が変化していくのも魅力の一つです。

 今は、中腹の大平台駅付近が見頃を迎えています。

 夜にはライトアップされ、光に彩られたアジサイが電車の窓に浮かび上がり、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

 ライトアップは今月30日まで行われるということです。

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