「暑さのピーク」となった14日、関東では初の猛暑日となりました。そんななか都内の農園では、レタスが通常の4倍となる1メートルまで成長するなど異変が相次いでいます。

■猛暑日の京都 着物で女性“悲鳴”

 まだ6月もなかばですが、すでに真夏です。

 朝早くから各地でグングン、グングン気温が上がり、実に418の地点で30℃を超える真夏日が観測されました。さらに35℃を超えて猛暑日になった地点も。

 なかでも全国トップになったのが京都市です。京の街によく似合う、お着物ですが…。

女性
「もう予約していて、来ないと仕方ないので」
「(Q.着物が暑そう)それも予約してきちゃったので」

■日陰を選んで歩くサル

 同じく京都府の福知山市も猛暑日。動物園のサルたちも皆、日差しを避けて歩いています。

 群馬県桐生市は全国2位の暑さです。

■「太陽が近い」東北も異例の暑さ

 東北も暑くなりました。福島県伊達市の梁川、猛暑日一歩手前です。

女性
「何か、太陽が近い感覚がしますね」

 さらに北上した仙台市は今季、初めての真夏日です。

■暑さで“異変”レタス1m超に

カラフル野菜の小山農園 小山三佐男さん
「(Q.これがサニーレタスですか?いつも売っているレタスとは見た目が違う)そうですね、高さが3から4倍になっちゃいましたね」

 東京・立川市の農園です。暑さの影響でサニーレタスの葉が丸まらず、茎が伸びてしまったといいます。長さは1メートルを超えています。

 ここまで大きくなったサニーレタス、味はどうなのでしょうか。

小山三佐男さん
「食べられないですね、もう苦みが強くて。エグミというか苦みが強くて、もう食べられないですね。2から3週間、30℃を超える日が早く来ちゃって、作物もデリケートに反応しちゃっているんで、被害額もそれなりになってしまいますね」
「(Q.どのくらい?)30から40万いっちゃうんじゃないですかね」

■ニンジンは半数が被害

 他の野菜にも影響が出ています。

小山三佐男さん
「やっぱこう割れちゃうんですよね」
「(Q.もう割れちゃっていますね。今、抜いたばかりだが土の中で割れた?)地温がどんどん上がっているので対応できなくなっちゃう。酸欠になっちゃって、作物が」

 収穫できたニンジンは全体の半分だけだったといいます。

小山三佐男さん
「年々、被害が増えている気がする、どうしても。暑さを抑えることはできないので、暑さに耐えられる野菜を増やしていこうと考えています」

 午後3時の時点で東京で14人、京都市で11人が熱中症の疑いで搬送されています。厳しい暑さは15日、16日も続く見込みです。

■豊見城市 1時間に110mm“豪雨”

 一方、高速道路まで冠水するほど大雨に見舞われたのは沖縄県です。

バスに乗っていた撮影者
「左車線の車は全部、右に寄ってくるという感じ。止まっちゃうくらい渋滞していた。高速道路で冠水というのは考えられなかったので、ちょっと驚いた」

 豊見城市の県道は濁流にのまれました。車が次々と立ち往生しています。

撮影者
「帰り道も各地で冠水していたので、普段10分から15分で帰れるが、30分から1時間近くかかった。(水が)あれだけたまっているのは初めて見ました」

 普段は広々とした交差点がタイヤの上までつかるほど冠水。豊見城市付近では1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。

 強引に渡ろうとする車がいる一方で、バイクは前に進めなくなってしまいました。

■沖縄 6月に“100年ぶり大雨”

 沖縄県那覇市。6月の観測史上最大となる、1時間に94.5ミリの雨が降りました。記録を更新するのは1924年以来、100年ぶりです。

■「初めての経験」ラーメン店浸水

 市内のラーメン店は復旧作業に追われていました。

店のスタッフ
「(午前)10時に来たら床下が冠水していた。シャッターを開けたら店内まで床下浸水になっている。ひどい状態、水がたまっていた。とても営業できる状態ではない。これで見てもらったら分かりやすい、ちょうど濡れているから。冷蔵庫の配線も水につかり、起動していない状態。業者を呼んで、時間かかると思う。私は初めての経験、ここまでひどいの」

 沖縄県では、16日にかけて警報級の大雨が続く恐れがあり、引き続き警戒が必要です。

▶テレ朝天気

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