沖縄県内各地で警報級の大雨となった12日。沖縄本島中南部、本島北部では早朝から夜間まで大雨警報(土砂災害)の発令が続いた。北谷町吉原の白比川沿いの町道では幅約6メートル、高さ約15メートルにわたって土砂崩れが起き、倒木もあった。

 沖縄署は土砂崩れのあった現場近くの3世帯に避難を呼びかけた。北谷町役場によると、同町保健相談センター(町桑江)に一時7人が避難した。

 被害に遭った家に1人で住む40代女性によると、12日午前3時半ごろ、土砂崩れが発生。警察に電話して近くの公共施設に避難した。朝になって家の様子を確認しに戻った女性は「ドドドという振動と大きな音で飛び起きた。ここに住んで5年になるが、まさか土砂崩れがあるとは思わなかった」と声を震わせた。

 沖縄気象台は本島中南部、本島北部では13日明け方まで土砂災害などに警戒するよう呼びかけた。(社会部・勝浦大輔、豊島鉄博、中部報道部・吉川毅)

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