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鹿児島県警の元幹部が、内部文書を漏洩させたとして逮捕された事件で、告発文を受け取った記者がその内容を明かしました。

■鹿児島県警本部長に“隠蔽疑惑” 告発文に「闇あばいて」

「闇をあばいてください」。問題になった書類には、こう書いてあったといいます。

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鹿児島県警で生活安全部長などを務め、3月定年退職した本田尚志容疑者(60)。
警察の内部文書を外部に漏らしたとして、5月逮捕されました。本田容疑者は、書類を記者に送った理由をこう話しています。

鹿児島県警 前生活安全部長 本田尚志 容疑者
「鹿児島県警職員が行った犯罪行為を野川明輝 本部長が隠蔽しようとしたことがあり、そのことがいち警察官として許せなかったからです」

11日、名指しされた野川本部長が鹿児島県議会で疑惑を改めて否定しました。

鹿児島県警 野川明輝 本部長
「いずれも県警察において必要な対応がとられておりまして、私が隠蔽を意図して指示を行ったことは一切ございません。この点を改めて申し上げます」

ライターの小笠原淳さん。今年4月、突然、書類が送られてきたといいます。

書類を受け取った記者 小笠原淳さん
「1枚目に『闇をあばいてください』と。未発表であろう不祥事の概要をまとめた文書と警察の内部文書と思われる資料が入っていて、内部告発のようなものだろうと受け止めた」

小笠原さんと面識がないという本田容疑者。弁護士を通じて、こうコメントしています。

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■鹿児島県警“告発文”返還願う

■鹿児島県警“告発文”返還願う

本田容疑者
「小笠原記者は、ウェブメディアで鹿児島県警を糾弾するような記事を書いていた方です。小笠原記者に書類を送れば積極的に取材をしてくれるのではないかと考え、小笠原記者に書類を送ることにしました」

本田容疑者逮捕の4日後、小笠原さんの元に1本の電話があったといいます。

書類を受け取った記者 小笠原淳さん
「鹿児島県警の組織犯罪対策課の捜査員を名乗る男性から電話が」

鹿児島県警が、本田容疑者が送った書類を巡り意外な要求をしてきたというのです。

小笠原淳さん
「うちの元部長の事件の重要な証拠が小笠原さんに送られていることがわかったので返還願いたいと」

書類の返還に応じなかった小笠原さん。本田容疑者の逮捕についてこう話します。

小笠原淳さん
「異様ですね。内部告発、公益通報ができなくなります」

公益通報とは、企業などの違法行為を労働者などが行政機関や報道機関などに通報することで、通報者は法律で保護されています。

一方、鹿児島県警は、本田容疑者の主張について…。

鹿児島県警 野川明輝 本部長
「これらの主張は本件、国家公務員法違反事件を敢行した動機に関することでありますので、なぜそのような主張を行ったのか、事件捜査の中で必要な確認を行っていくべきものと考えております」

鹿児島県警は、本田容疑者への捜査が終了すればその結果を公表するとしています。

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