崖から20メートル転落しましたが、乗っていた女性の命は助かりました。

■20m下に転落“命に別状なし”

 15日午後3時半すぎ、長崎市内で20代の女性が運転する軽自動車が道路脇の崖を転げ落ちました。現場は左右の急カーブが連続する片側1車線の緩やかな坂道でした。

 車はガードレールが設置されていない、およそ10メートルの隙間から落ちたとみられ、崖の高さは20メートルほど。女性は自力で車から脱出し、駆け付けた消防隊に救出されました。

■女性を救った“物”…何だった?

 高さ20メートルから転落した女性を助けたものは何だったのでしょうか。交通事故に詳しい専門家は…。

交通事故鑑定人 中島博史さん
「ビルの20メートルの高さからいきなり地上にたたき付けられるというような衝撃ではなくて、木や草もかなり生えているようですので、それで回転していくことで速度がかなり減速されたのではないかと思います。最近の軽自動車ですと、車両の骨格がしっかりしているので、転落している時に人がいるスペースを潰さないように保てたということが命を救ったんだと思います」

 女性が助かった一番の要因は。

中島博史さん
「恐らく緩みのないようなしっかりとしたシートベルトの仕方をしていて、車の中では一緒に固定されているような感じで転げ落ちる状態になったのだと思います。やはりシートベルトというのは、とっさの時の衝撃というのをずいぶんと吸収してくれる」

 女性は腰の痛みを訴え、救急搬送されましたが、意識はあるということです。

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