インタビューに応じる宗田理さん=2015年7月、東京都千代田区

少年少女が力を合わせて理不尽な大人たちに立ち向かう「ぼくらの七日間戦争」などの小説で人気を博した作家の宗田理(そうだ・おさむ)さんが8日午後6時26分、肺炎のため名古屋市の病院で死去した。95歳。東京都出身。葬儀は家族で行った。喪主は長男唯(ゆい)氏。

少年期は愛知県で育ち、日本大芸術学部映画学科を卒業。シナリオライターや編集者などを経て作家となり、小説「未知海域」が直木賞候補になった。

1985年の「ぼくらの七日間戦争」が子どもたちを中心に支持を集め、宮沢りえさん主演で映画化された。題名に「ぼくらの」を冠したシリーズは、累計発行部数2千万部を超えるベストセラーに。「ヤングアダルト」と呼ばれるジャンルの先駆けともいわれた。晩年まで執筆を続け、今年3月にも新作を刊行したばかりだった。

他の著書に「雲の涯」「13歳の黙示録」「天路」など。

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