仙台市太白区の電子部品関連会社トーキンの工場で令和2年7月、男性社員2人が酸欠で窒息死した事故で、仙台地裁(宮田祥次裁判長)は16日、業務上過失致死罪に問われた、当時の現場指揮者の田中文雄被告(59)に無罪の判決を言い渡した。求刑は罰金60万円。
当時の安全管理責任者は今年3月、同罪と労働安全衛生法違反の罪で60万円の罰金刑が確定している。
事故は2年7月29日、金属の原材料を焼き固める焼結室内で発生。修理作業中だった古山哲也さん=当時(50)=と細矢駿行さん=同(26)=が死亡した。
起訴状などによると、被告は事故の前日に焼結室の不具合の報告を受けていたのに、修繕の手順を策定・指示しなかった注意義務違反があるとしている。事故当日は休みだった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。