宇宙飛行士の古川聡さん(左)と星出彰彦さん(右)から記念品を贈られ、笑顔を見せる岸田文雄首相=首相官邸で2024年6月5日、三浦研吾撮影

 岸田文雄首相は5日、国際宇宙ステーション(ISS)での滞在を3月に終えて帰還した古川聡宇宙飛行士、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦宇宙飛行士と首相官邸で面会し、ISSでの活動や日本人の月面着陸計画に向けた技術の進展などについて話を聞いた。

 首相は4月に米議会で演説した際、星出さんの名前を挙げ、宇宙開発における日米両国の協力関係を強調していた。政府は2020年代後半に、米国主導の月探査「アルテミス計画」によって日本人初の月面着陸を達成させたい考えだ。

 首相は面会で「宇宙では日米協力はもちろん、安全保障や生活に関わるさまざまな研究など幅が広がり、国際的な競争が激化している。期待や夢は膨らむので、2人を中心にぜひ頑張っていただきたい」と古川さん、星出さんを激励した。【池田直】

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