警視庁

 認知症の高齢者に相場の約10倍で不動産の売買契約を結ばせ、現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は5日、東京都豊島区南長崎1、職業不詳、山崎和馬容疑者(41)ら男性4人を準詐欺容疑で逮捕した。

 警視庁によると、4人は板橋区内の不動産会社に勤務。判断能力の衰えた高齢者らを狙い、法外な価格で売買契約を結び、約50人から総額約1億3000万円をだまし取った疑いがあるという。

 逮捕容疑は2023年6月中旬、都内在住の80代の認知症女性に青梅市内のアパートの部屋を共同所有する契約を結ばせ、相場の約10倍の1600万円をだまし取ったとしている。警視庁は、4人いずれの認否も明らかにしていない。

 警視庁によると、女性は別のアパートの部屋も購入させられていたという。ケアマネジャーが女性宅に見慣れない人物がいることを不審に思い、110番して被害が発覚した。【遠藤龍】

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