沖縄署は4日、本島中部に住む60代男性が、交流サイト(SNS)上で知り合った相手から外国為替証拠金取引(FX)の投資話を持ちかけられ、現金約4千万円をだまし取られたと発表した。県警によると、今年のSNS型投資詐欺とSNSロマンス詐欺の被害認知件数(暫定値)は4月末時点で39件。被害額は3億1300万円で、昨年1年間をすでに上回っている。

 同署や県警捜査2課によると、男性は昨年11月、SNSのインスタグラムでFX投資の広告をクリックし、LINEグループに誘導された。その後、投資家を名乗る男から「私のアドバイスに従っていただければ、月収率30%以上の大幅上昇株と配当株をご提供します」と誘われたという。

 男性は相手の指示に従って、FX取引ができるアプリをインストールし、昨年12月12日から今年2月6日までの間、銀行の窓口や店舗のATMで計9回にわたり計4千万円を振り込んだ。

 アプリ上では、利益が出ているように見せかけられていたという。口座から金を引き出せなかったことから、男性が同署に相談して発覚した。

 同署は「SNSを通じて知り合った相手から、お金や投資の話が出たら必ず詐欺を疑ってほしい」と注意を呼びかけている。

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