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北海道札幌市すすきののホテルで62歳の男性が殺害され、頭部が持ち去られた事件。
4日午後に母親の初公判が行われました。母親は何を語ったのでしょうか?

■ススキノ切断遺体 母親が初公判に

世間が震撼した猟奇的な事件。母親は、何を見ていたのでしょうか…

札幌・すすきののホテルで当時62歳の男性が殺害され、頭部が持ち去られた事件。母親の田村浩子被告(61)の初公判が行われました。髪を結び、カーディガン姿で出廷した浩子容疑者。時折涙を浮かべ、言葉を詰まらせます。

この記事の写真は12枚 田村 浩子被告(61)
「違うと思う点はいくつかあります」

親子3人が暮らしていた家に残る規制線。手入れがされていない雑草が、11カ月の月日が流れたことを物語ります。

リポーター
「こちらのホテルで当時事件が発生しました。実際に中に入ってみたいと思います。こちらがエントランスですね。そしてこちら、入ってすぐの天井には防犯カメラがあります」

その防犯カメラの映像。入口から被害男性に続いて入ってきたのが田村瑠奈被告。エレベーターに2人で乗り込みます。およそ3時間20分後、瑠奈被告はバッグのようなものをのせたトランクを押して1人でホテルを後にします。

リポーター
「こちらが事件の現場となった202号室です。中に入ると、ピンクの仕切りのようなものがあります。そして階段を下りると、入口に入ってすぐの場所にベッドがあります」

この部屋の浴槽で、頭部のない男性の遺体が発見されました。そして、瑠奈被告と両親の一家3人が逮捕されることになります。

男性殺害の実行犯とされる瑠奈被告は殺人や死体遺棄などの罪、父親の修被告は殺人幇助などの罪、母親の浩子被告は死体遺棄幇助(ほうじょ)などの罪に問われています。
瑠奈被告と修被告は、裁判員裁判で審理されるものの、いまだにいつ裁判が始まるかは見通しが立っていません。

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■母親が語った“事件の舞台裏”

■母親が語った“事件の舞台裏”

4日に行われた母親の浩子被告の初公判。時折涙を浮かべ、起訴内容を否認しました。

田村 浩子被告(61)
「あまりに異様な光景で娘に何も言えませんでした」

母親は何を思っていたのか。当時の状況が語られました。

田村 浩子被告(61)
「私が頭部の存在を知ったのは事件の後でした。頭部の損壊を知ったときすでに浴室に置かれていました。あまりに異様な光景で娘に何も言えませんでした。浴室で撮影という言葉を聞いたとき、耐えられないと思いました。助けを求める気持ちで夫に撮影を頼みました。犯罪を手助けするつもりはありませんでした。警察が近くに来ていることもわかっていましたが、どうすることもできず日々を過ごしていました」

死体損壊幇助(ほうじょ)についても、瑠奈被告が男性の頭部を損壊する様子をビデオでとる計画を容認したという事実はないとして無罪を主張しました。

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