ギリシャを訪問していた佳子さまが1日、帰国されました。皇室をめぐる議論が進む中での、今回のご訪問。皇室が担う「国際親善の意義」を専門家に聞きました。

■佳子さま「ただいま帰りました」

佳子さま(1日 羽田空港)
「ただいま帰りました。ありがとうございます」

1日夕方、羽田空港に到着された秋篠宮家の次女・佳子さま。出迎えた関係者とは笑顔で挨拶を交わされました。

ギリシャとの外交関係樹立125周年を記念した今回の公式訪問。世界遺産のパルテノン神殿では、ギリシャ国旗の色に合わせた青と白の装いで、修復状況を視察されました。

■日程びっしり…”ギリシャ手話”披露も

私たちが注目したのは、現地での「公務の数」です。

公務初日はパルテノン神殿の視察など。
2日目は博物館訪問や記念式典に加え、夕方からフェリーで島へ渡り修道院を訪問。
3日目は大統領への表敬訪問に始まり、5つの公務。
4日目にはまた別の島へ飛行機で移動し孤児院などを訪問。
5日間にわたって公務に臨まれました。

名古屋大学 河西秀哉准教授
「公務は結構多い方だと思うんですね。見えない部分というか、事前準備みたいなことも大変必要なんですよね」

現地の言葉での挨拶に加え、象徴的だったのが、聴覚障がい者施設を訪問された場面。佳子さまはギリシャの手話で、「今日はここに来られて嬉しい。お会いできて嬉しい」と挨拶されていました。

■皇室の外国訪問がもつ意義とは

このような国際親善は皇室の重要な役割。ところがいま、その“担い手不足”が懸念されています。3年前には姉の小室眞子さんが結婚により皇室を離れました。

解決策のひとつとして「女性皇族が結婚後も皇室に残る案」について、ようやく与野党で本格的な議論が始まったばかりです。皇室が国際親善を担う意味は、今回の訪問にもあらわれているといいます。

名古屋大学 河西秀哉准教授
「プリンセスという称号があると、訪問国の人にとって偉大さ、尊さ、そういうものが大きいと思います。自分たちの国のために来てくれるというところでのインパクトがあって、だからこそメディアにも大きく伝えられて、日本という国を相手国に知ってもらう機会になると思います」

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