被爆者の小倉桂子さん(左)と面会したチャールズ・オッペンハイマー氏=1日午前、広島市

 米国の原爆開発を率いた科学者、故ロバート・オッペンハイマー博士の孫チャールズ氏が1日、広島市を訪問した。昨年5月のG7広島サミットで各国の首脳に被爆体験を語った小倉桂子さん(86)と面会し、小倉さんは「こんな日が来るとは思わなかった」と喜んだ。

 チャールズ氏と小倉さんは、平和記念公園内に先月設置されたG7広島サミット記念館を見学。小倉さんは各国首脳と会ったエピソードを説明し「原爆資料館では伝えきれないものを首脳らに示したかった」と語った。

 チャールズ氏は「原爆を落とされて米国への復讐心を抱かなかったか」と質問。小倉さんは「被爆者は生き延びることに精いっぱいだった」と応じた。(共同)

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