沖縄戦で犠牲になった児童・生徒や教職員を追悼する「第71回教育関係戦没者慰霊祭」が1日、那覇市大道の県教育会館であった。遺族や教育関係者ら50人余が参列。「教え子を再び戦場に送らない」との誓いを胸に、白い小菊の花を献花台へ手向けた。

 同館の「いれいホール」には疎開船「対馬丸」の関係者878人を含む7610人の犠牲者がまつられている。

 県教育会館の木本邦広理事長は式辞で、教育者で初代県知事となった屋良朝苗氏の「戦争で犠牲になった20万余の御霊に対して、私たちは平和で文化的な沖縄を築く責任を持っている。県民はそれができる。県民よ希望を持とう」との言葉をを紹介。「未来の子どもたちの教育を担う私たちは、平和や人権、環境、共生を大事にする教育を進めていく」と決意した。

 県遺族連合会の我部政寿会長は追悼の言葉で「戦争はささやかな人々の幸せやありふれた日常を一瞬にして奪う」と述べた上で、「悲惨な体験を風化させることなく後世に伝える責務が、今を生きる私たちにある」と呼びかけた。

 音楽家の海勢頭豊さんと共に「月桃」を合唱した。

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