タクシー運転手が客の男に銃撃された事件。逮捕前、容疑者は福島県に一時潜伏していたことが新たに分かりました。

■容疑者 福島県内に一時潜伏か

 同じマンションの隣の部屋に住む住民は、瀬川容疑者を見たことがあると話します。

隣の部屋に住む人
「先月、顔を見た。すれ違う感じ。身なりは清潔な感じだった。特に変わったこととか異変もない」

 警察は指名手配していた職業不詳・瀬川好一容疑者(68)を31日午後、さいたま市の大宮駅のホームで確保し、その後、強盗殺人未遂の疑いで逮捕しました。

 大宮駅から川口署へ移送された瀬川容疑者。注目はその服装。

 警察が31日午前、瀬川容疑者を公開手配した写真はスキンヘッドに黒い上下、そして小さなバッグを持っているように見えます。

 しかし、警察署に入った時には黒の半袖シャツは白い柄物のシャツに。特徴的なスキンヘッドを隠すかのように麦わら帽子のようなものをかぶり、黒縁の眼鏡、そして口を覆うマスク。車の中でうつむくその姿は逮捕前とは別人のようでした。

 このマンションにはどんな人が住んでいるのでしょうか。

隣の部屋に住む人
「家賃は1K約10万円」

■大宮駅で確保 容疑者の人物像は

 改めて事件を振り返ります。

 29日夜、男は東京・北区のJR赤羽駅の近くでタクシーに乗りました。その後、3キロ離れたJR川口駅を過ぎた路上で事件は起きます。

 男は助手席の後ろに座っていて、運転手に対して「金を出せ」などと脅迫。後部座席から拳銃のようなものを発砲しました。運転手は腹を撃たれ、全治4週間の重傷です。

 その日、現場に響いた発砲音のような音。

近所の人
「ポーンという音がした。なかなか聞かない音だなと思って。物が落ちたような音」

 捜査関係者によりますと、運転席には小銭が散乱していて、瀬川容疑者が現金を奪った可能性があるということです。また、車内から1発分の空の薬莢(やっきょう)も押収されました。

 事件から2日経った31日、警察は瀬川容疑者を公開手配。犯行後に防犯カメラに映っていた瀬川容疑者の様子を公開し、行方を追っていました。

 この写真から事件が瀬川容疑者の自宅から非常に狭い範囲で起きていたことが分かります。

 事件現場から南に徒歩で逃走したとみられる瀬川容疑者。自宅は現場から200メートルほどしか離れていません。

■住民緊迫!発生から2日間で何が

 防犯カメラが設置されていたのは、瀬川容疑者の自宅のすぐ裏でした。現場から拳銃は見つかっておらず、瀬川容疑者が所有したまま逃走した可能性があり、地元に不安が広がっていました。

保護者
「年1回くらいは事件があるので、またかと」
「心配なので、今までは(子ども)1人で行かせてた。しばらくは一緒に(学校に)行こうと思っている」

 そして、事件が動いたのは31日午後1時52分。JR大宮駅の14番線ホームで瀬川容疑者を確保。その後、強盗殺人未遂の疑いで逮捕しました。

 警察は犯行の経緯や動機などを詳しく調べることにしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。