都知事選に向け、その動向に注目が集まる小池都知事と蓮舫議員。告示まで1カ月を切るなか、東京都知事に期待するものは何なのか、街で聞きました。
■「都議会に集中」名言避ける小池知事
東京都 小池知事(71)
「東京都居住支援特別手当ポータルサイトを開設致しますので…あ、きょうはマイクが多いんだ…」
話の途中、突然マイクの数に注目した小池都知事。31日の会見の注目度を暗に伝える発言でしょうか。出馬表明はいつ、記者がその“本心”を聞き出そうとします。
小池知事
「東京がこれまで進めてきた政策っていうのは私は必要な、これからますます必要になってくるような項目たくさんありますので、加速すべき」
「(Q.加速役を担いたい気持ちはある?)今、第2回定例会しっかりと集中して取り組みたい」
別の記者から、二の矢が飛びます。
小池知事
「(Q.『第2回定例会に集中したい』定例会が終わったタイミングで出馬表明?)まずは今、これからの代表・一般質問が控えております。しっかり取り組みたいと思っております」
告示まで、すでに1カ月を切っている東京都知事選挙。小池知事は3期目を目指す意向を固めたとみられていますが、31日も出馬の明言を避けました。
午前には官邸に現れた小池知事。「金融・資産運用特区」に関する意見交換会に出席しましたが、その場には岸田総理も。
今後の出馬表明のタイミングについて小池知事に近い関係者は…。
小池都知事に近い関係者
「元々は都議会の知事所信表明の中で、出馬を明言するという調整をしていた。しかし、月曜日の蓮舫さんの表明で『今じゃない』となった。来月12日の都議会閉会直後に記者団に表明する調整をしているのではないか」
別の関係者は「何通りもシナリオがある」と話します。
小池都知事に近い関係者
「(小池知事は)あえて出馬表明日を決めて自分の選択を狭めることはしない」
■蓮舫議員 本会議場で顔寄せ“会話”
小池知事の動向が気になっているのは8年前、こんなに「密」だった蓮舫議員です。
立憲民主党 蓮舫参院議員(56)
「貴重な議員総会の時間をいただけたこと、執行部にご配慮いただけたことを感謝。こんな謙虚な私は久しぶり」
「非小池都政」を掲げ、立候補を表明した蓮舫議員。29日には小池知事の出馬表明について…。
蓮舫参院議員
「きょう(29日)挑戦されると報道されていたので、それによって私の公約も何をエッジを立たせた方がいいのかを心の準備をしながら聞いていたんですが、きょう(29日)はこの後も(出馬を)表明されないのかしら?お互い分からないよね」
31日は国会に姿を見せていました。本会議が始まる直前、後ろの立憲・福山議員らと何やら話した後、隣の自民・橋本議員とも顔を寄せ合い会話します。
蓮舫議員の魅力について問われた立憲民主党の泉代表は…。
立憲民主党 泉健太代表
「よく批判ばかりだとおっしゃる人がいるんですが、野党の役割ですから、監視や批判、政府の問題点をただすというのは。そこにおいて鋭く成果を出してきているのは、誰からも評価されるべきことだと思います」
来月20日に告示され、7月7日に投開票を迎える都知事選。これまでに合わせて25人以上が立候補の意向を表明しています。
■「東京都知事」に期待することは?
選挙を前に、都民の皆さんは「都知事に何をしてほしい」と考えているのでしょうか。
0歳と3歳児を育てる都民(30代)
「今は子育て真っただ中だから子育て系。今は高校とかも無償化になっていて、そういうのを聞くといいなと思う」
子育て世帯からは「育休」についても要望が。
1歳児を育てる都民(20代)
「僕自身、育児休業1年間取ったが、会社のなかで人員の補填がないとかそういったところがネックかなと思っていて。僕以外の人が育休を取るとなった時に、サポートを全力できるような形で会社にも働き掛けをしてもらえたらうれしいと思う」
70代の切実な声もありました。
都民(70代)
「高齢なのでこれからのことですね」
「(Q.老後の心配というのは?)最後は多分、施設でお願いすると思うが、なかなか(施設に)入れないということなので心配」
「(Q.人気で入れないという話も?)聞きます」
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