沖縄本島南部の高校1年生の男子生徒が特殊詐欺(おれおれ詐欺)の「受け子」となり、詐欺容疑で逮捕された事件で、逮捕された生徒が知人から闇バイトに誘われ、犯行に及んでいたことが30日、県警への取材で分かった。生徒は「お金が欲しかった」と供述している。

 事件は3月22日に発生。那覇市の70代女性が、おいを名乗る男から「会社の取引で今すぐ現金が必要になる。50万円を貸してほしい」とうその電話を受け、自宅周辺でおいの会社関係者を装った男子生徒に現金50万円を渡した。

 県警によると、生徒は知人から「短期間のアルバイトがあるが、働かないか」と誘われた。秘匿性の高いアプリをインストールするよう指示があったという。バイトをするためには、住所と身分証が必要だと言われ送信。その後、指示役とアプリを通じてやりとりし、犯行に及んだ。

 生徒は県外で起きた別の特殊詐欺事件でも逮捕されており、県警は余罪の有無を含め調べている。

 県警は「交流サイト(SNS)上でバイトに応募して、知らない間に犯罪に巻き込まれるケースもある。怪しいバイトの勧誘には注意して」と呼びかけている。

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