29日午後8時10分ごろ、名護市辺野古の飲食店前で「けがをしている人がいる」と店員から110番通報があった。名護署によると午後8時ごろ、辺野古の路上で20代の外国人男性が別の外国人の男に金銭を要求され、断った後に刃物のような物で刺されたという。署によると男性は左肩や胸などを刺され緊急搬送されたが、命に別条はない。署は傷害事件として、逃げた容疑者の行方を追っている。

 署によると容疑者は身長約190センチ、黒っぽいパーカを着ている。

 通報した飲食店従業員の20代女性によると、被害者は知人と3人で店を訪れた。外に出た際にパーカのフードをかぶった見知らぬ外国人から「金をちょうだい」と言われ、断ったところ暴言を吐かれ、殴られた。署によると顔面を殴られ、その後刃物のような物で複数回刺された。

 従業員は「びっくりした。意識はあったが胸から血が足まで滴り、怖かった。近くでこんな事件が起きるなんて」と話した。現場は米軍キャンプ・シュワブから数百メートルほど。パトカーや米軍のMP車両などが来て、鑑識作業などを進めていた。

 現場近くに住む50代男性は「男性が胸付近から血を流してストレッチャーで運ばれた。パトカーや救急車両が15台以上来ていて、サイレンが鳴り響いていた。近付けないほど大騒ぎになった」と驚いた様子だった。

 辺野古区の島袋茂区長は「こういう事件はめったにないことだ。非常に残念で、どういう対応を取るべきか戸惑っている。区民の安全が最優先だ」と話した。

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