送検される関根誠端容疑者=東京都品川区の警視庁大井署で2024年5月8日午前8時、幾島健太郎撮影

 栃木県那須町の河川敷で夫婦の遺体が見つかった事件で、東京地検は27日、夫婦の長女の内縁の夫で主導役とされる会社役員の関根誠端(せいは)容疑者(32)=東京都世田谷区=ら男性6人を死体損壊と死体遺棄罪で起訴した。

 他に起訴されたのは、指示役とされる職業不詳の佐々木光(28)=住所不定、仲介役とされる建設業の平山綾拳(りょうけん)(25)=埼玉県越谷市、実行役とされる韓国籍で無職の姜光紀(カングァンギ)(20)=神奈川県大和市=と元俳優の若山耀人(きらと)(20)=住所不詳、遺体発見前日に夫婦と行動していた不動産会社役員の前田亮(36)=千葉県船橋市=の5容疑者。

 6人は共謀して、4月16日未明から朝までの間、那須町伊王野の山中の河川敷で、会社役員の宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)=東京都千代田区=の遺体に火を付けて損壊したとする死体損壊容疑で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部に逮捕されていた。

容疑者らの関係

 捜査本部は、飲食店の経営を巡って夫婦とトラブルを抱えていた関根被告が、佐々木被告に殺害と遺体の処理を依頼したとみている。この指示が佐々木被告から平山被告を介して姜、若山両被告に伝わったとされる。

 捜査本部は佐々木被告ら4人を夫婦に対する殺人容疑で再逮捕しており、関根、前田両被告についても今後、殺人容疑で再逮捕する方針。【岩崎歩、菅健吾、朝比奈由佳】

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