神戸観光局は、映画やドラマなどの映像作品のロケを神戸市に誘致した結果、2023年度は過去最高となる4億円超の直接経済効果が生じたと発表した。
観光局内にある神戸フィルムオフィスは、00年からロケ誘致で地域活性化を図る。直接経済効果は、撮影クルーの宿泊・飲食費のほか、セット設営にかかる資機材調達費などの合計金額を指す。23年度は165作品が撮影され、直接経済効果は4億2684万円(前年度比約3億7200万円増)だった。長期ロケを伴う撮影が多いことが影響した。
最も経済効果が大きかったのは、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」で4月から配信される「シティーハンター」だ。主演の鈴木亮平さんと森田望智(みさと)さんが臨んだ終盤の銃撃シーンは、05年に閉鎖された「ベルトコンベヤトンネル」(西区―須磨区)で撮影された。エレベーターなどの設営が地元企業に発注されており、準備から撤収に至る約半年の制作期間に延べ約3500人が関わり、約1億3000万円がかけられたという。
フィルムオフィスは4月から、これまでに誘致した約260作品のロケ現場などを検索することができるデータベースをホームページ内に開設している。担当者は「人気作品が神戸で撮影されているのを知ってもらい、神戸への愛着を高めてもらえれば」と話す。【山本康介】
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