栃木県日光市の強盗事件に関連し、窃盗未遂容疑で逮捕した男から押収した車両の検証作業をする栃木県警の鑑識課員=栃木県日光市で2024年5月20日午前9時57分、池田一生撮影

 関東近隣4県の山あいの民家で相次いだ強盗事件で、窃盗未遂容疑で逮捕されたベトナム国籍の男性から押収した車のナンバープレートが付け替えられていたことが24日、捜査関係者への取材で判明した。栃木県警などの合同捜査班はナンバープレートの付け替えを繰り返しながら移動し、連続強盗事件に関与した疑いがあるとみて捜査している。

 合同捜査班は、4月末に日光市で起きた強盗事件の被害品のキャッシュカードで現金を引き出そうとした疑いで、自称内装工のホアン・フー・ホア容疑者(25)を逮捕し、乗っていた車を押収。捜査関係者によると、押収した車に取り付けられていたナンバープレートの番号が、別の車のものとして登録されている番号だったことがわかった。

 栃木、長野、群馬、福島の4県では4月末以降に山あいの民家で金品が奪われる事件が4件発生。合同捜査班は一緒にいた住所不定、無職の男性(23)=ベトナム国籍=を出入国管理法違反(不法残留)容疑で逮捕しており、2人が発覚を免れるためナンバーの工作をしながら各地を移動していたとみて調べている。【池田一生】

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