北九州市は23日、小倉南区の80代の女性が、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染して死亡したと発表した。マダニにかまれた可能性もあるという。SFTS感染による死者は市内では2019年以来。
市によると、女性は12日に腹痛や吐き気の症状があり医療機関を受診。14日に別の医療機関に入院したが、20日に死亡した。医療機関が市に検査を依頼し、感染が確認された。
また、門司区の70代男性も19日に発熱などの症状で入院し、22日にSFTSの感染が確認された。現在も入院中という。右腕に虫にかまれた痕があった。
市によると、SFTSの感染報告は20~23年はなかったが、今年は今回の2件を含め3件あった。市は野外で活動する際はマダニに注意し、帰宅後にかまれた痕がないか確認するよう呼びかけている。【山下智恵】
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