米国が14日に核爆発を伴わない臨界前核実験を実施したことに抗議し、長崎県平和運動センターなどは21日、長崎市の平和祈念像前で緊急の座り込みをした。被爆者ら約40人が「いかなる国のいかなる核実験も絶対に許さない」と声を上げた。
県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(84)は「明らかに核軍縮に逆行し、容認できない」と批判。同センターの米村豊議長(61)は「バイデン政権で3回目の臨界前核実験。ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘でも核兵器による威嚇がまかり通っている。核兵器保有国のおごりと核兵器使用のリスクが高まっている」と危機感を示した。
参加者は「核実験という暴挙に対し、被爆地ナガサキから激しい怒りをもって抗議する。すべての核実験の中止を求める」とする抗議文を採択。在日米大使館に送った。【樋口岳大、尾形有菜】
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