大阪府泉南市の添田詩織市議から、「X(旧ツイッター)」で差別的言動を受け、人格権を侵害されたとして、大阪市のイベント会社「TryHard Japan」の取締役で在日コリアン3世の李香代(イヒャンデ)さん(58)が20日、添田市議に550万円の損害賠償と記事削除を求める訴えを大阪地裁に起こした。
訴状によると、添田市議は今年2月にXで、李さんのいとこが韓国で捏造(ねつぞう)されたスパイ事件で死刑判決(後に無罪確定)を受けたことや、李さんが朝鮮学校無償化排除に関する抗議運動にかかわっていたことについて投稿。これらによって名誉権やプライバシー権を侵害されたとし、投稿の背景に「在日コリアンに対する根強い差別意識がある」としている。
勤務先のイベント会社が今年2月、添田市議からヘイトスピーチを受けたとして市議を提訴。これ以降に添田市議による李さんへの差別的な投稿が増えたという。李さんは「添田市議の投稿をきっかけに不特定多数の人からも誹謗(ひぼう)中傷を受けるようになった」としている。添田市議は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。【鵜塚健】
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