「宿泊料金払えない」26歳男逮捕前の“意外な通報”大阪マンション女子大生殺害事件

マンションの一室で複数の刺し傷がある女子大学生の遺体が見つかった事件。容疑者の男と警察との逮捕直前の意外なやりとりが分かってきました。

■「料金払えない」26歳男逮捕前の“意外な行動”

（半沢暁人ディレクター）「午前10時です。大阪府警の鑑識が段ボールやブルーシートを持ってやってきました。これから渡邉さんの自宅で鑑識作業が始まるものと見られます」
18日、大阪府枚方市のマンションの一室でこの部屋に住む大学生、渡邉華蓮さん19歳が遺体で発見された事件。警察は兵庫県明石市の無職、西光勝容疑者26歳を殺人の疑いで逮捕しました。事件は西光容疑者が警察へ掛けた意外な通報で発覚しました。
（西光容疑者）「ホテルの宿泊料金が払えない」
18日午後1時20分頃、大阪市内のホテルから「料金が払えない」と西光容疑者から警察に連絡が入ったといいます。警察がホテルに向かい事情を聞くと、睡眠導入剤を多量に服用したなどと話しその後、突如、こう明かしたといいます。
（西光容疑者）「人を殺した」
（半沢暁人ディレクター）「西光容疑者の証言から警察が枚方市内にある、こちらのマンションに駆け付けたところ、倒れている渡邉さんを発見、現場で死亡が確認されました」
レスキュー隊はベランダの窓ガラスを割り室内へ…6畳ワンルームのベッドの横に倒れている渡邉さんを発見、遺体には布団が被せられており、上半身には複数の刺し傷があったといいます。倒れている渡邉さんのかたわらには血の付いた包丁も見つかっています。

（隣の部屋に住む人）「（午後3時頃）救急車と消防車、レスキューの方とかがいて同じ階に警察の方が何人かいる感じでした」
Q.警察からは何を聞かれた？
「『隣の人と顔見知りか』とか『昨日の夜に争いの声が聞こえなかったか』とかを聞かれました」
Q.カップルの人などがよく出入りするということだったが、男性の声や出入りは？
「近くの部屋では聞こえていたんですけど、それが隣かどうかは分からなくて出入りも見てないです」
現場となった枚方市のマンションから約20km離れた大阪市内のホテルで警察に通報した西光容疑者。自宅は兵庫県明石市にあり、いつ、どの様なルートで渡邉さんのマンションに向かったのか、足取りはまだ分かっていません。
（半沢暁人ディレクター）「渡邉さんは福島県内から大阪府内の大学に進学したといいます。友人によると地元福島では友人も多く活発な性格だったといいます。」
（渡邉さんの知人）「中学校の頃は勉強もできて部活も積極的にやっている人だった。テニスの団体戦では2番目に強い位置にいた。学校では友達も多かったし、テストも点数を取っているイメージ」
Q.トラブルなどは？
「特には聞いていないです。『海外留学もしたいので』というお話とか、海外留学のためにバイトも勉強も頑張っていた」
さらに渡邉さんの最近の様子については…
（渡邉さんの知人）「春休みもバイトを始めて、すごく楽しんで頑張っているんだと。春休みは（福島に）帰って来ないでバイトするんだと、親にお金の負担をかけないように頑張っているんだという話だったので…」

渡邉さんと西光容疑者。2人に何があったのでしょうか。西光容疑者を知る人は…
（西光容疑者の中学時代の同級生）「クラスでもギャアギャアうるさい子ですね。よく注意されていた子だった。悪いやつと付き合っていたから、友達関係がヤンキー系の子とかいたんで」
中学時代には担任からよく注意を受けていたという西光容疑者。さらに、ある時期から学生生活に大きな変化があったといいます。
（西光容疑者の中学時代の同級生）「途中から来なくなって卒業まで来てなかった気がする。2年か…中2か中3かその辺だったと思う。不登校なのは間違いないです」
西光容疑者は調べに対し「包丁で彼女を刺して殺した」と容疑を認めているといいます。警察は殺害の動機や詳しいいきさつについて調べを進めています。

5月19日『サンデーステーション』より