経済アナリスト・森永卓郎さんを名乗ったSNS型投資詐欺で「奥様と豊かな老後を過ごすだけでなく、今まで欲しくても買えなかったものを手に入れることもできます」などのメッセージを信じた茨城県の60代男性が、およそ6310万円をだまし取られたことが分かりました。

 警察によりますと、茨城県に住む60代男性は去年12月、インターネット上で経済アナリスト・森永卓郎さんを名乗った投資を勧める広告に見つけ、クリックしたところ、「LINE」アカウントを送信する画面が現れたため登録しました。

 その後、森永卓郎さんを名乗った人物から「アシスタントを通じてアカウント開設して下さい」などと言われ、投資サイトでアカウント作成を指示され現金400万円を振り込みました。

 その後、投資サイト上で利益が出ているように表示され、「先生の指示であれば1億円以上の利益を得ることができると信じています」「奥様と豊かな老後を過ごすだけでなく、今まで欲しくても買えなかったものを手に入れることもできます」などのメッセージを信じて、今年2月1日までに14回にわたって現金合わせて5050万円を振り込んだということです。

 また、男性が利益分を引き出そうとしたところ、「得た利益の16%が必要だ」などと手数料を要求され、2月6日に2回にわたって現金合わせて1260万円を振り込んだということです。

 振り込んだ総額は6310万円で、男性が家族に話したところ詐欺だと気付き、警察に相談しました。

 警察はSNSで「必ずもうかる」などといって投資を誘う広告は詐欺の可能性があるため、安易にクリックしないように呼び掛けています。

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