道路標識がまた倒れ、今度は小学生の女の子がけがをしました。

 現場は大分県日田市の住宅が立ち並ぶ市道。この場所には高さ4メートルの道路標識が立っていました。それが突然、倒れたのです。

近くの住民
「ここ2、3日の感じ気持ち傾いていた感じがした」

 15日午後3時半ごろ、下校途中の小学1年の女の子が通り掛かった際、標識が根元から倒れました。女の子は顔に擦り傷を負いました。標識は2007年に設置。他の部分に比べて根元の部分が腐食しているのが分かります。

 同じような事態は愛媛県新居浜市でも。5日、カーブミラーが倒れ、付近を歩いていた小学生に当たり、軽いけがをしました。事前に根元部分の腐食が確認され、テープで応急補強がされていたといいます。

 標識やカーブミラーの耐用年数はどれくらいなのでしょうか。設置を行う会社に聞きました。

サンダイ技建 加藤鐘三社長
「地面に一番近いところがさびの影響も受けやすいことになる。耐用年数は、おおむね10〜15年とメーカーは言っている」

 腐食には驚くべき原因もあり得るといいます。

サンダイ技建 加藤鐘三社長
「ワンちゃんのおしっこ。散歩道でいつもおしっこをかけられるみたいなことがあると、それ(耐用年数)が大幅に短くなる。2〜3年(で腐食)もごくまれにある」

 実際、2016年に大阪で道路沿いの照明が倒れ、小学生が重傷を負った現場では柱の根本付近で犬の尿などに含まれる「アンモニア態窒素」が周辺の9倍の濃度で検出されていました。

 腐食を見つけるには定期的な点検が必要だといいますが。

サンダイ技建 加藤鐘三社長
「普通の塩、水、塩分以上に犬のおしっこは悪い影響を及ぼしてしまう。ワンちゃんの場合、非常に発見しにくい。びっくりするくらい部分的に腐食が進んでいくことがあります」

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