昨年9月、宜野湾市真志喜の国道58号を車で走行中、軽自動車に衝突し男女3人に重軽傷を負わせ現場から立ち去ったとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(救護義務違反、事故不申告)の罪に問われた米海兵隊3等軍曹の被告の男(24)の初公判が16日、那覇地裁(加藤貴裁判官)であった。被告は起訴内容を認め、即日結審した。判決は23日に言い渡される。

 起訴状などによると、被告は昨年9月16日午前3時40分ごろ、制限時速50キロの国道58号を128キロで走行し、事故を起こした。検察側の調べで事故前に164キロで一般公道を走行していたことも明らかになった。

 被告人質問では「友人から日産スカイラインを借りて運転し、速度が出て興奮した」と語った。普段運転しているのは軽自動車だという。

 事故前に巡回中の警察官から速度超過で警告を受けたが「スピードメーターに特に注意を払っていなかった」と話し、事故後現場から離れたことには「頭がパニックになって怖くなった」などと答えた。

 検察側は「事故は起こるべくして起きた。自己中心的で悪質。厳しい処罰が必要だ」とし、懲役2年2月を求刑した。

 弁護側は「免許停止や基地外に出られない行動制限など社会的制裁も受けている」として執行猶予付き判決を求めた。

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