和歌山地裁=和歌山市二番丁で2024年5月16日午後0時13分、藤木俊治撮影

 当時15歳の少女に現金を渡して性的な行為をしたなどとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造、所持)と不同意性交等の罪に問われたプロダクション会社経営、伊藤耕一郎被告(52)=東京都渋谷区=の初公判が16日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)であった。伊藤被告は、映画「君の名は。」の製作にプロデューサーとして関わっていた。

 起訴状によると、2021年9月、SNS(ネット交流サービス)で知り合った長野県の少女(当時15歳)に裸の自撮り画像をスマートフォンで送信させ、児童ポルノを製造、所持。23年11月には、SNSで知り合った東京都の少女(当時15歳)に伊藤被告の自宅マンションで現金2万円を渡して性行為をしたとしている。

 伊藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めたが、弁護人が児童ポルノの製造については「事実と異なる」として争う姿勢を示した。

 検察側は冒頭陳述で「遅くとも10年前から、18歳未満を含む100人以上に金銭を渡し、性行為を繰り返していた」と指摘した。【藤木俊治】

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