静岡県焼津市の海で男性が沈んだ状態で発見されました。当時、周辺には10人ほどのグループがいたというのですが一体、何があったのでしょうか。
■海に投げ入れられた男性が死亡
駿河湾を望む海で、“不可解な事件”は起きました。
地元の人
「驚き、こんな良い所で。私もここが大好きで。釣り客も多くなっているから良いことだなと思って」
通報があったのは、15日午前0時すぎ。
110番通報
「友人が溺れている」
現場は焼津市の岸壁です。15日、建設作業員・安田斗輝哉さん(20)が海の底に沈んでいる状態で発見され、その後、死亡が確認されました。
■傷害致死の疑いで2人逮捕
事件が急展開をみせたのは、15日深夜のこと。
当時、現場には被害者を含め男女10人ほどが集まっていました。そのうちの2人、解体作業員の松浦将輝容疑者(20)と林健斗容疑者(21)を安田さんを海に投げ入れて死亡させた疑いで逮捕しました。
参加者同士、面識がない人もいたという10人ほどのグループ。なぜ集まっていたのでしょうか。
事件後、現場に行った人は“異変”を感じていました。
事件後 近くのトイレを利用した人
「生卵の中身が出て潰れた状態。トイレットペーパーがその辺に捨ててあって散乱していた」
被害者が投げ落とされた現場は…。
現場で釣りをする人
「岸壁側は少し浅いかもしれないが、(水深は)約6メートル」
釣り客によると、現場は水深6メートルほど。当時、雨も降っておらず、風も弱かったとみられます。
ただ、気になる被害者の情報もあります。投げ入れた近くの岸壁にははしごが設置されていましたが、亡くなった安田さんは泳くことができなかったとみられています。
釣り客
「私も落ちたら死んでしまう」
「波はそんなにないが、泳げなければ無理」
■仲間の誕生日に 深夜の海で何が?
深夜に海に集まった10人ほど。一体、何をしていたのでしょうか。
10人ほどはSNSなどを通じて知り合い、仲間の誕生日を祝うために集まっていたということです。なかには面識がない人もいましたが、全員、飲酒はしていなかったということです。
林容疑者を知る人
「印象は俺から見たら良い子、悪い子ではない。オートバイで出掛ける時ちらっと見る」
■花火が散乱 現場で起きた“異変”
事件との関連は分かっていませんが、15日の映像では花火が散乱しています。事件後、近くのトイレを利用した人も異変を感じていました。
事件後 近くのトイレを利用した人
「トイレがめちゃくちゃ汚くて。トイレットペーパーがその辺に捨ててあり散乱。生卵の中身が潰れた状態」
近くで働く人
「人通りも何もないから、遊んでいようが何しようが全然分からない」
■海で男性死亡 なぜ逮捕は2人だけ?
現場には10人ほどいたとみられますが、なぜ2人だけ逮捕されたのでしょうか。
元警視庁刑事 吉川祐二氏
「(他の人らは)被害者を海に投げ入れることに関与していない。色んな供述・目撃情報などから明らかになって、被害者を投げ込んだ2人の逮捕となっているものと思われる。離れていれば助勢の声も届かないし、関与も否定できる」
仮にふざけて海に投げ入れたとすれば、量刑はどれくらいになるのでしょうか。
吉川祐二氏
「本人が嫌がるなかでやったとなると、いわゆる傷害罪。結果として亡くなったということで傷害致死。そうなると3年以上の懲役が該当する。ふざけていたからといって許されることではない」
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